5月5日は端午の節句です。男の子の成長を祝うために、鯉のぼりを飾るのが風習となっていますが、いつからいつまで飾るのかを意外と知らないものです。正しい飾り方を調べていますので、参考にしてください。
鯉のぼりを飾る意味
武家社会では、戦いの時にはのぼりを立て、兜や鎧は戦いから身を守る道具でした。戦国時代は、のぼりや兜は武士の強さの象徴てもありました。
江戸時代になってから、のぼりが鯉のぼりとなり、兜や鎧は、兜となって、男の子の立身出世を願う飾りとなり、武家で広まりました。
鯉のぼりは外に飾る外飾り、兜飾りは家の中に飾るので内飾りと言われます。鯉のぼりは鯉のように健やかに育るようにという願いで、兜飾りは出世を願って飾るもので、願いの内容が違うため、どちらも飾るのが一般的でした。
鯉のぼりを飾る時期
春分の日(3月20日前後)から、4月中旬くらいが目安となります。遅くても4月29日までに飾るほうが良いと言われています。早めに出したほうが、その願いも長くつづくのではないでしょうか。
また、関東地方と関西地方では、飾る時期も異なります。地方での習わしに沿ってください。関西の方が遅く出して長く飾っています。
関東地方:春分の日(3月20日)頃から5月5日まで
関西地方:お雛祭りが終わる4月3日頃から6月5日まで
鯉のぼりをしまう時期
おひなさまと一緒であまり長く飾っておくのは良くないようです。5月5日を過ぎたら、早めにしまうようにしたほうがよいです。お天気のよい乾燥した日にしまうと、鯉のぼりも湿気がない状態で片づけられます。
雨の日はしまう方がよい
端午の節句までの時期でも、雨が降っていたら屋内にしまった方が良いでしょう。大事な鯉の家族を雨にさらしておくより、傷まないようにしまって大事にしたほうが良いようです。
鯉のぼりは何歳まで
成人となったら飾る必要はなく、子供の成長や健康を願うころまでとなります。昔の成人式にあたる武士の元服は14~15歳ごろでしたので、そのくらいの年齢が目安となります。小学生や中学生くらいまで飾る方が多いようです。
鯉のぼりの種類
鯉のぼりは、一般的には、黒がお父さん、赤がお母さん、青が男のお子さんで、家族を象徴しています。お父さんが一番大きく、子供が一番小さいです。
もし弟や妹ができたら、青い鯉のぼりの下に、紫や緑の鯉のぼりを足してください。
手作りで鯉のぼりを作るようなら、1匹だけでなく、ぜひ黒・赤・青の3匹を使ってください。
まとめ
鯉のぼりの由来や飾る時期、しまう時期を知っているだけで、今までよりも大事に飾ることができそうです。男の子がいらっしゃる方は、豆知識としてもっておいてください。