半沢直樹を書いた人気作家の池井戸潤さんの小説が4月からドラマ化されます。池井戸さんの作品は、どれも面白いので、今回の「ようこそ、わが家へ」もヒット間違いなしと言えます。しかし、期待が下がるところもあり評価がわかれます。ぜひチェックしたこのドラマの見どころやキャストをまとめました。
「ようこそ、わが家へ」あらすじ
真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。
Amazonのレビューも面白いという声ばかり。期待が高いです。
作者は直木賞作家の池井戸潤、「半沢直樹」の作者
池井戸 潤(いけいどじゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。51才
98年に『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。
2010年『鉄の骨』で第41回吉川英治文学新人賞
2011年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞
「半沢直樹」で一躍その名が有名になる
2015年4月 連続ドラマ化決定
全国フジテレビ系月曜夜9時~
主演・相葉雅紀 出演・沢尻エリカ、寺尾聰、南果歩、有村架純ほか
“月9史上初”となるサスペンスタッチのホームドラマだそうです。視聴率の低下から、路線変更と考えられます。
役どころ
郊外の一軒家で4人家族の倉田家を中心に巻き起こります。
主人公・倉田健太(相葉雅紀)
父親の倉田太一(寺尾聰)
妹の倉田七菜(有村架純)
母親の倉田珪子(南果歩)
ストーリーも息子の健太がストーカーにあう役にすり替わっている
健太の職業は売れない商業デザイナーで、人と争うのが苦手で自己主張を貫けず、つい相手に合わせてしまう気弱な性格。そんな性格は父の太一ゆずり。だが、“意気地が無く頼りない父親のようにはなりたくない”と反発し、太一との関係は冷え切っています。
ある日、健太は、ホームで女性を突き飛ばし、割り込み乗車をしようとした男を注意。柄にもない行為に健太自身も驚くほどですが、仕事が上手くいか ない鬱憤からでした。ところが、その日を境に健太の家でストーカー的な嫌がらせが起こるようになってしまいます。花壇の花が一本残らず引き抜かれたり、自 転車のサドルが切り裂かれたり…。
健太と家族は、ストーカーが誰なのかを突き止め、解決しようとします。でも、倉田家の周りから、疑いのある人物が何人も出てくることに―。
原作と異なる役どころ、大きなアレンジが多数
原作と異なるフジテレビらしいアレンジを大胆に起こっています。父・太一から長男・健太へ主人公を変更。さらに神取明日香は、原作には出てこない完全にドラマオリジナルのキャラクターです。
主人公倉田家の長男 倉田健太 相葉雅紀
主人公とコンビを組みストーカーを追う女性雑誌記者役 神取明日香 沢尻エリカ
沢尻はドラマオリジナルの役で登場
今回、沢尻エリカが演じる役は、ドラマオリジナルの役どころ。なぜ、池井戸潤の完成度の高い作品に、あえてオリジナル役を入れるのか疑問です。
制作サイドの説明によると「優しくて争い事を好まない主人公と、勝ち気で争い事も辞さないキュートなヒロインにタッグを組ませたら面白いストーリー展開が生み出せると思った」と説明。真面目なドラマにしないところがフジテレビらしいかもしれない。これは視聴率にどう影響するかが楽しみです。
主人公も倉田家の長男で原作と異なる
原作では、倉田が主人公だ。キャストを見ると本来なら、寺尾聰になるのだろう。ストーカーと戦って、会社での不正を見破るストーリーなのだ。大人のドラマのはずなのに、しかし、ドラマでは息子が主人公。しかも相葉雅紀という時点でイメージが違っている。嵐ファンや若年層を狙っているのがみえている。
なんだからドタバタドラマのような軽い雰囲気が感じられる。
そうなると会社の不正を見破る展開は出てこないかも
息子が主役となると、本来の主人公の父親が出向先で不正を見破るという場面も出てこないのかもしれない。池井戸潤の社会派が好きな方には物足りないかもしれない。このドラマに半沢直樹のような正義感を期待してはいけないのだ。
まとめ
どうせならTBSで忠実にやってほしかったドラマだが、フジテレビが大胆なオリジナル性を入れて、どのように見せてくれるのか、逆に楽しみです。